◆ヒキガエル画像/岐阜大学(転載不可のためリンク形式になっています。)
昨2001年4月8日の午前8時頃のことです。
何時ものように大谷地の「下の池」を背景に、デジカメで13名のお客様の記念撮影をしようと丸太の椅子に上がり、ポーズをとるように声をかけ、ファインダーをのぞくと、撮像が見えません。
キャップが付いたままでもないのでカードの蓋を開けると、なんとメデイアが入っていないのです。
この日は、多数のカエルの鳴く声が「上の池」の近くで聞こえ、「なんだろう?」と思いながらご案内した後の失敗でした。
その1ヶ月後、5月7日の同刻、同所でカエルの鳴く声が聞こえ、何匹ものカエルが重なったりして道路上に出ていました。
「前にもこんな事があったな」と思いながら28名をご案内中、どなたかが「満月ではないの」というのです。
「そんな馬鹿な」とは思いましたが、念のため月齢表を調べてみると二日とも満月ではありませんか。
その日のお昼に、車で行ってみると朝の道で、トビがカエルをつかみ、飛び立つのを目撃しました。この池にアオサギ来ていることがありますがカエルの産卵時を狙っているのかもしれません。
過去の記録を見ると1997年の4月、5月は記載なし。
1998年4月12日の満月にアオサギはあるがカエルの記載はない。5月11日の満月にありました。
7日よりカエルの記載が12日まであります。1999年はコース変更で記載なし。
2000年4月はなく、5月18日は満月ですが16日にヤマカガシ2匹の記載のみです。
意識して記録したものではありませんが、1998年と2001年が当てはまります。
上京時八重洲ブックセンターで「金沢城のヒキガエル」奥野良之助著<どうぶつ社>を見つけました。これは面白い。
9年間にわたり1526匹のヒキガエルに印をつけた調査記録です。
その繁殖記録によると1974年4月7日が満月で産卵のピーク、1976年3月16日の満月が産卵開始日、1978年3月25日の満月は二日前、1980年4月1日の満月が産卵のなか日ではありませんか。
早速、先生に<どうぶつ社>を通してメールを送ると、2001年7月6日(満月の日)の消印で、和歌山県粉河町より分厚い調査資料とともに先生直筆のお手紙をいただき感激しました。
ところが「満月の夜に繁殖最盛期になる、とのことですが、海の生き物にはそういうものがたくさんいます。
それは、大潮と満月が(新月)が一致するからです。
陸の生き物で月の満ち欠けと関連して繁殖するものは、ほとんどいないのではないでしょうか。
さらに充分資料を集められることを期待します。」とあり、残念無念。しかし私の仮説では、メスの上にオスが乗るのは交尾ではなく「包接」と云って<オスの体重>と抱える力がメスの産卵を促し、オスが精子をかけると知り「重力」は助産婦と思いました。
天体画像「インターネットで見る宇宙」Takashi Morimoto
地球は太陽を回る。
その地球を更に月が回る。
この三体運動はどうなっているのでしょう。
新月のとき、「地球と月の重心」は最も太陽に近づき、満月のとき、太陽より最も遠くなる。
つまり太陽との距離は長くなったり、短くなったりすると、新月から月が見え始めるとき「地球と月の重心」の公転速度は遅くなり始め、満月から欠け始めるとき早くなり始めるはずです。
この「早くなり始める時」が最も、月が地球を引張ることになりませんか。
もう1人の助産婦は<満月の引力>ではないかと、3月28日(池は凍結?)と4月27日(土)が満月で、今から期待でドキドキしています。