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●名湯草津温泉の謎?

2006.07.20/中沢康治

 

 
 

 

古来、多くの人々を救ってきた草津温泉の効能は「謎」に包まれています。 謎の初挑戦者は、明治11年来草したドイツ人医師ベルツでした。東京大学医学部に「草津温泉の研究」を条件の基金を創り、在日29年で残念ながらドイツに帰りました。

昭和9年に帝大の三沢敬義教授が大腸菌で草津温泉の強力な殺菌作用を証明しました。その後、平成11年群馬大学医学部草津分院長久保田一雄助教授はヨード(I)0.3mg/L、マンガン(Mn)1.4mg/Lとペーハー(pH3)の三つの組合せが殺菌力最強であると解明しました。しかし、殺菌力は、体表にはともかく体内には及びません。

殺菌力以外に何かがある。「時間湯」という高温入浴説、高地環説転地説、温泉の泉質等、いよいよ謎は深まりました。

最近、諸病の根源は「活性酸素」にあると言われます。呼吸で取り入れた酸素の約2%が活性化したもので、強い酸化力を持ち、体内に侵入したビールスや細菌の迎撃に使われますが、過剰になると遺伝子や細胞などを傷つけ身体を損なうといわれます。

物質から<電子>を取ると「錆び」ます。物質が、酸素と結合すると<電子>を取られるので「酸化」といい、酸化した部分にうまく<電子>を与えると酸素が離れ物質は元に戻るので「還元」といいます。

釘は空気中の酸素で酸化され次第に茶色く錆びて行きます。理論的には、この酸化した釘に水素の電子を与えれば酸素が離れて釘は元に「還元」され、離れた酸素は水素と化合して水になります。

我々の身体は活性酸素で電子を奪われても抗酸化酵素の働きで元へ戻す「還元力」が備わっております。ビタミンA、E、Cの他、赤ワインのポリフェノール、緑茶のカテキン類、トマトのリコピンなどです。ところが加齢や生活習慣で対抗力が衰えて来ると酸化(さび・老化)が進みます。

そこで身を守る必要から、活性酸素と結びついて水になる無害な「水素」が注目されています。九州大学白畑実隆教授は活性化した水素つまり「活性水素」(H)を考えていますが、相手が活性化された酸素なら無理に活性水素を持ち出さなくても気体の水素で良いではないかというのが広島大学で、普通の水素(H2)に着目し多量の水素を水に溶かす事に成功しました。ガンにも効果があるといわれます。

一方、室田渉氏は、更に桁違いに水素を水に溶かした飽和水素水の生産に成功、その効力は日本医科大学老人研究所の大田成男教授が検証しています。なお、電解水によるアルカリ還元水を推す法政大学大河内正一博士は「天然温泉の還元力」に注目しています。まさに「還元水元年」の様相を呈して来ました。

さて、還元力の強さの目安はORPメーターで測った「酸化還元電位mv」の低さによるようです。草津の源泉を測って驚きました。酸性が強いほど「酸化還元電位mv」が上がる傾向なのに、白旗の湯、わたの湯、地蔵の湯の3源泉は−90mvから−120mvです。恐らく天然温泉の中で抜群に還元力が強いと思われます。 謎の正解は「還元力」にあった?! 

現在、テルメテルメに、名湯わたの湯の「時間湯」−100mvがありますが、−300mvの「水素水の還元浴」も用意されています。万代源泉の上がり湯に、アトピーに、若返り等に、天然との差をお楽しみ下さい。

 

 
 
 
 
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