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●水素水「還元浴」について

2007.6.21/中沢康治
 
 
 
今、究極の健康法と言われるくらい話題の水素水は、今から4年前、平成15年暮に、中沢敬現草津町長からの紹介で多量の水素を水に溶かす事に成功した室田渉氏を知りました。初めはアトピーに良いとの触れ込みでした。H4Oという名前も面白いと、私が社長になったばかりの3年前、平成16年5月15日に水素水還元浴室<ルルド>が完成しました
 
ユニットバス式の二つの有料貸切り風呂で、中沢ヴィレッジ・テルメテルメに日本最初の中性水による有料「水素還元浴」の誕生でした。飲用水に多量の水素を溶かしたブルーマーキュリー社製の水素水です。ところが、結果は散々でした。お客様が入りません。なぜ草津で水素水なのだ!水素は危険だ!無駄遣いやめろ!広告に出すとは何事だ!等々。
発想は、万代源泉に肌が合わない方、肌の敏感な方に含有「硫化水素」代わりの「水素」による<肌に優しい還元浴>です。
ところがアトピーの方が一向に良くなりません。あとで塩素に敏感な人と分かり草津水道水から塩素を取り除くフィルターを付けました。
その後、「肌が赤くなった」は-改良前の方でした。
「下痢をした」は83才の方で多量に飲まれました。
「寒くなった」は脊椎狭窄症の方で2時間お入りでした。
大きな音が出たのはウオーターハンマー現象でした。
給湯が不安定の装置を直し、男湯の入り口をカーテンで仕切るお粗末な造りを新しくしましたがだめでした。
お酒のみ・タバコ吸い・肌の弱い人・足のひび割れ・足湯に多くの支持者が居りますが、社内が不人気では売れません。
低温でも汗が出ますので長時間はいると湯疲れが有り、これも危険とされました。
美容にとエステチックサロン・メレーズに配管しましたが使われません。
時間湯エステ以上に美容、美肌が期待され、特に髪を洗うさらさらですが残念です。
 
いよいよ「撤去か」と観念しかけたとき、朗報がはいりました。
 
2007年5月10日に英国の有名な科学雑誌「ネイチャー」に「この水素水」が掲載されるというのです。ノーベル賞の登竜門と言われる権威ある雑誌です。動物実験で、水素水中の水素分子が悪玉活性酸素「ヒドロキシルラジカル」だけを選んで消去するというものです。
夢かと驚きました。
あの「ネイチャー」ではありませんでしたが、5月8日、専門家に名高い米国科学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に日本医科大学太田成男教授の論文が発表されたのです。
その後NHKや朝日新聞、読売新聞、日経産業新聞などに取り上げられ、今後、この水素水が人体に、好影響を及ぼす可能性が報道されました。またアンチエージング学会でも発表され注目を浴びています。
草津温泉水は酸性が強く「水素イオン濃度」については「殺菌力」と結びついてよく知られていますが、「還元力」につては最近注目され始めたばかりです。
鉄製のクギの錆やリンゴの切り口が茶色くなるような「酸化作用」とそれを戻す「還元作用」です。「地蔵の湯」「わたの湯」「白旗源泉」には「硫化水素」が入っていて還元効果が高いのではないかと考えられていますが「万代源泉」には入っておりません。
硫化水素はとても扱えませんが、還元性の高い「水素」は一般に考えられているよりも遥かに安全で、危険物取扱い許可も要リません。
 
万代源泉に多量の水素が添加されれば理想温泉になると思っていますが、ヨーロッパの温泉のように飲めません。
そこで草津の水に、多量の水素を添加して創ったのが機能温泉、飲めて入れる水素水浴です。
水素分子は小さく細胞のミトコンドリアまで達しますが温泉中の硫化水素は皮膚から浸透するとは考えられません。
温泉の還元力は溶存水素によるものかもしれません。テルメテルメには水素水による「足裏浴」、<おいしい水素水>の名前で飲用水も販売中です。水素浴も「飲用許可」になりました。
夏は、ヨーロッパの温泉地の様に飲泉しながらの散歩が優雅なファッションになるでしょう。
 
 
 
 
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