ホームへ戻る
メールはこちら

 
 

 

草津町議会議員としての中沢康治をご理解いただくため、私の一般質問書を公開いたします。これについての皆様のご意見などを広く頂きたいと思います。ご議論、ご意見等なんでも掲示板へどうぞ
 
 
 
 

  一般質問  2002.6.17  中沢康治

合併問題についての一般質問

市川紘一郎町長の時、昨年9月定例議会の一般質問に引き続き、合併問題につき、一般質問させていただきます。

連日と言っていいほど、新聞紙上で合併問題は載っております。先日行われました議会の全員協議会では群馬県からも説明に見えました。一部に「優遇措置は平成17年3月までだから、まだ時間はある」と聞きましたが実は「来年の3月までに決めるべき、差し迫った問題」とわかりました。

さて都会と違って、郷土愛が強い地方ほど合併はしたがりません。「その地方が好きだから、そこを離れられないからこの地に居る」のであって、他の違った土地と合併する事は、ずかずかと自宅に他人が入ってくるような本能的な不快感を伴います。他人に来てもらって生活する観光地で比較的他人に馴れている我々ですらそうですから昔から農業をしている人達はなおさらでしょう。近代国家建設中の明治時代や戦後の復興期の合併と違って高度成長期を味わった現在では殆ど人が反対と思われます。よき時代を体験すればするほどその環境が変わるのを恐れ、現状維持の気持ちは強いのはあたりまえです。

日本は特に島国で、みな親類の様なものです。この一家は敗戦後、生きるために一部の優れた人達が輸出で稼いだお金を、世話役が税金で吸い上げて、地方に均等に配分し、国民全体の生活レベルを上げました。主に自立したソニーやトヨタなどが稼いだのであって、我々旅館産業や農業は、地方交付金という分け前をもらっても、一向に役に立っていません。東南アジアの貧しい家族が、一族の中で1人でも儲かる人がでると、他のものがその人におんぶする遣り方と少しも変わりません。しかし、今や我々を取り巻く環境は大きく変わりました。

1989年ベルリンの壁が崩壊し、米ソ首脳が冷戦終結宣言し、1991年ソ連邦が解体してから、世界の経済に、ロシア、東ドイツや多くの東側が参入し、弟分と思っていたシンガポール、香港、台湾や韓国は、実力をつけて兄貴をしのぐようになり、他の途上国も続々と参加、何よりも巨大な中国が加わり大経済競争が始まっています。

この状況下では日本は今迄通りの家長主義的共産主義の中で、一部の誰かがやってくれると、我々は何時までもぬるま湯に浸かっては居られなくなったのです。世界の経済競争から見れば、我々地方町村は自立できない兄弟(姉妹)の様なもので、中央の親に甘えて、おのおの別々に下宿して、のんびりと宿屋やお店や農業を楽しみ、俺の部屋は広いし、不便だからもっと仕送りを多くしてくれとしているようなものでしょう。さすがに借金で困り果てた親は「これからはお前達の時代だ、地方分権の時代だから」と煽てながら、「1人づつの下宿は金が掛かるから纏まって住んで、協力して自立したらどうか」というのが合併問題ではないでしょうか。我々地方兄弟(姉妹)は「生んだのは親の責任だから我々を養う義務がある」とか「俺達には基本的生活を享受する権利があり、今まで通りでいい」「票もあるんだぞ」と言っているようなものではないでしょうか。国があれだけ借金を抱えていれば仕送りの減るのは当然です。比較的他人ずれしている観光地の我々が、地方兄弟(姉妹)をまとめて頑張り、親の借金を返してやろうではありませんか。

いーや、そこまでは無理だとしても、少なくとも「親ばなれして、自立するチャンス」と受け取るべきではないでしょうか?親は一緒に纏まって生活するのに必要な費用を少しは出すと言っています。今がチャンスではないでしょうか。

それには、何ケ町村かが纏まって、衆知を集めて、真剣に努力しなければなりません。どんな人でも危機感に目覚めて努力すれば相当な事が出来ます。まして優れた素質を持つ吾妻の皆さんです。世界の多くの人々を招いて外貨を獲得し、日本の稼ぎ手産業の1つになって、お国の借金を、積極的に税金として返えすことも夢ではありません。

昨年9月定例、一般質問で行った私の合併案は、吾妻町15,00人を引き入れ、西吾妻4カ町村の27,500人とで42,500人の「あがつま市」として嬬恋、六合、草津などの名前を残し、八つ場ダムを「あがつま湖」、長野原草津口を「あがつま駅」として吾妻谷に観光農産物として桃を作り、桃源郷とする案でした。

ところが6月3日付け日本経済新聞全国版に、西吾妻4カ町村と長野県の軽井沢と志賀高原・山の内町との合併の話が草津町町長案として出ていました。これは素晴らしい案だと思います。昔、兄弟喧嘩もしたお隣りのお兄さんがたや、多くの郷土愛の方々にとって「とんでもない事だ」と思われるのは当然です。色々な人に意見を聞いて見ますと、残念ながら地元からは散々ですが、地元以外の方からは大変な評価を得ています。マスコミがのるような案でなければ市場価値がありません。構想を打ち上げただけで引っ込んでしまってはもったいないと思います。まず吾妻谷の兄弟を纏める事から早急に始めてはいかがでしょうか?私としては軽井沢よりも山ノ内町との合併が、冬のケーブル(道路ではなく)による連携が必要となり、これが合併を期に実現すれば、小林議員が議会便りにお書きのように、冬は太平洋と日本海側を結ぶ日本一の山岳スノー・リゾートとなります。企業保養所の撤退で苦しんでいる志賀高原にとっては(草津が軽井沢を入り口にしたいように)草津温泉が南の導入口となり、草津は勿論のこと、冬季間は、軽井沢・嬬恋・六合村・長野原も、大きなメリットを得ることになります。是非とも町長の決意の程をお聞かせください。

 
 
 
●ご議論、ご意見等なんでも掲示板へどうぞ

(c) 2001-2002 Copyright Yasuji-Nakazawa All rights reserved.
Kusatsu city gunma japan

 
 

ホームへ戻る