湯畑の横にある足湯「湯けむり亭」。地元の方、観光客の方、皆さんが肩を並べて膝下を足湯に浸けています。着替えもしなくていいし、靴下を脱いでタプンと膝下をお湯に浸るだけなのに、体はポカポカと温かくなっていきます。これからの季節、湯畑散策をしていると足腰が冷えて歩くのも辛くなります。そんな時、お手軽に全身暖まる足湯はいかがですか？もちろん無料です。混んでいる時はしばらく待ってご利用下さい。肩を寄せ合って入浴する為、ほかの観光客の方とも仲良くなれるかもしれませんね。湯けむり亭には手湯もあり、草津の無料足湯はここの他に湯畑下と西の河原にもあります。

草津温泉より白根山山頂へ、そこからゆっくり歩いて約３０分ほどの所に「芳ヶ平湿原」があります。この時期「リンドウ」が主役になったり「ナナカマド」が主役であったりめまぐるしく変わりますが、湿原の池には「カルガモの親子」がハイカーなんぞどこ吹く風とばかりに悠々自適に泳いだり歩いたりしています。うまく「リンドウ」と重なってくれたらシャッターチャンス！これもまた草津の良い土産となる鴨（？）知れません。

草津温泉の中心部にある「湯畑」、散策する人々はいつでもたくさんいます。ところでこの「湯畑」をぐるりと取り囲んでいる石柱にはたくさん名前が刻んでありますがどうしてか知っていましたか？これは草津を訪れた著名人なのだそうです。写真では小さくて見えないようですが、故佐藤栄作総理大臣や故田中角栄総理大臣の名前があります。そのほか文人や様々な方がこの草津を訪れていると言うことがわかります。いつもは何気なく歩く湯畑にもちょっと下を見てみるとこんな小さな発見があるようです。今度来られるときには是非何人知っているかチェックしてみてください。

さて、その湯畑を見下ろすように建立されているのが光泉寺と言うお寺です。湯畑からはその階段しか見ることができません。ちょっと頑張って階段を上ってみると上がりきるちょっと手前に鐘突き堂があります。この鐘は昔は勿論人間がついていたそうですが、現在ではなんと電気仕掛けで鐘を突いて時刻を知らせているのです。なんか西洋の古い名所などにあるような仕掛け時計みたいな気もします。でもやはりお寺の鐘の音はとっても日本を意識させますよね。いきなり動いてごぉ〜ん等と大きな音がする物ですから観光客の方はびっくりされている光景をよく目に致します。

今まで長い間「道の駅」とその周辺整備のため片隅で傾き加減のままだった(?)標高の標識がこのほどようやくきちんと直されました。道の駅敷地内の長野原寄りにあります。ここで是非記念の一枚をぱちりと写してみてはいかがですか？写真は以前の草地の中で傾いていたときの標識です。今はすっかり整備されて舗装された敷地の端に鎮座(?)していますのですぐに気がつくでしょう。草津温泉に来られた記念にもなると思いますよ。

学生達の夏休みが終わる頃、草津も夏のシーズンがようやく終わりを告げて街全体が本来の落ち着きを取り戻す季節へと移っていきます。野山ではそんな温泉街の喧噪とは全く関係なく静かに平野部よりも早い秋の気配が訪れています。天狗山はもとより、草津温泉街を取り囲むようにちょっと離れた草地の至る所でススキが穂をたれはじめ、その周りをトンボが無数に飛び交っています。ススキ狩りをするならベストポイントは天狗山ゲレンデ、殺生、音楽の森周辺が良いでしょう。そのほか旧国道２９２号線の周辺にもススキ狩りのポイントはたくさんあります。高く澄み切った高原の空と一足早い秋を満喫するには９月が一番良い季節かも知れませんね。是非こんな草津も知ってください。