湯もみと温度と効能
豆知識「湯もみ」
草津温泉の源泉は大変高温で知られています。
源泉によってその温度に差はありますがおおむね50度から90度くらいと言われています。
当然このままでは入浴することなどできません。
水でうめれば事は足りるのですが、そうするとせっかくの成分までもが薄まってしまいます。
成分を薄めずに温度を下げるという一挙両得を実現したのが昔より行われている「湯もみ」なのです。
現在、代表的なところとして観光用に「熱の湯」で毎年夏期シーズンのみ実施されています。
湯船の両脇に数人ずつ立って実演を行っているのですが、観光客の方も実演に参加できるようです。
こちらは機会があったら是非どうぞ。(入場料が必要です。)
豆知識「溢れるまま」
前述の温泉成分を損なうことなく湯温を下げると言うことは大変重要なことですが、各宿泊施設などではそのような人件費は支出できません。
まして個人レベルで営んでいる旅館などではさらに無理なことです。
大きな旅館やホテルでは浴槽を2段階や3段階にして熱い湯、やや熱い湯、ぬるい湯になるように順次温泉が流れていくように仕組みを作っているようです。
当然ですがそのためにこのような施設ではもっぱら温泉を流しっぱなし、溢れるままにしてあります。
これはどういう効果があるかというと、源泉から引いてあるままの成分が常に新しいお湯とともに浴槽へ運ばれており、その温泉効果が維持されていると言うことなのです。
ところが温泉も水道と同じようになかなか経費がかかる物ですのでボイラーなどを導入して人工的に暖めなおしている「温泉地」もあるようです。
そうすると人が入浴するたびに温泉の元々の成分は効果が弱くなります。
草津温泉に来られたらこんな事にも注意してみてください。
例えば町営の公共温泉はすべて源泉から引いたお湯を惜しげもなく流しっぱなし、溢れるままにしてあるのはこういう理由にも依るのです。
川が流れてきれいな水が保てるように温泉の質もそう言う意味では常に新陳代謝が行われなければいけないと言うことになりまね。
従って熱いお風呂ほど効能が高いという話は、ここ草津温泉ではあながち嘘ではないと言うことにもなるわけです。
豆知識「日本最大級と言われるわけ」
草津温泉に来られる場合にJRバスをご利用になると途中温泉に関する車内アナウンスがあります。
そこで草津温泉は日本最大級という表現が出てきますが、これは温泉の自然湧出量をさしています。
勿論バスで来られたことのある方は聞いたことがあると思いますがその湧出量は毎分37000リットルにも及ぶとのことです。
ご存じのようにドラム缶は一本で200リットルですから草津の温泉は実にドラム缶にすると1分ごとに185本ものお湯を出し続けていることになります。
もっと違う言い方をすれば40リットルのガソリンタンクを持ち、1リットルあたり10キロメートル走る車があったとしら925回の給油を行い、370000キロメートルを走破するに等しい量を古の頃より延々と湧きだしているという計算にもなります。
最もガソリンではないのでこんな変な計算は普通しませんが・・・。
このあきれるほど豊富な源泉があってこそ前述のような流しっぱなしと言う贅沢な温泉が味わえるのです。
普段ご家庭では味わえない使い放題・流し放題・溢れ放題の贅沢な温泉を是非ご堪能下さい。
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