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草津温泉の歴史・・・資料提供:草津町ベルツ記念館・温泉資料館・他

名前の由来

草津の地名はその由来に二通りの解釈があるようです。
草津町温泉資料館によると、次のように説明されています。
ひとつにはその独特の硫黄成分の強い温泉の臭いから「臭い水」を意味する「くさうず」が変化して草津になったという説。
ふたつめは大般若経の中の一文、「南方有名是草津湯」より来ているという説。
いずれが正しいのかは知る由もありませんが、雰囲気としては「臭い水」・・・なかなか理にかなっているというか湯畑などを散策していると妙に得心がいくような言葉ではあります。

古墳時代から

日本武尊、行基、源頼朝などの神話の時代から古代の超有名人まで、この草津温泉を発見したという人の名は様々です。
時代は古墳時代、奈良時代、鎌倉時代とこの温泉の開湯時期は説により色々ですが、1400年代以降草津温泉を訪れる人は著名人だけを抜粋してもすさまじい数に上ります。
現在でも「将軍おくみ上げの湯」としてその名残が湯畑に残る江戸幕府・庶民派将軍八代吉宗公、俳人・小林一茶、東海道中膝栗毛の十返舎一九、この十返舎一九が実は草津を題材に「上州草津温泉道中続膝栗毛十編」を書いたことはあまり知られていないようです。
また、現在約2ヶ月に一度の割合で採取されている湯畑の湯ノ花が実17世紀後半の頃より続けられていると言うこともご存じだろうか?
湯ノ花一つをとっても実に歴史の長さを感じさせる草津である。
さらに時代が進むと攘夷はたまた開国・維新と日本が大きく変革を遂げようとした幕末そのまっただ中にいた佐久間象山も訪れている。
時が移り国が変わった明治になると時間湯という入浴法が確立され、有名な湯もみが始まる。
このころ(1878)草津とその温泉の効能を高く評価し、かつ世界に広く紹介したベルツ博士が初めて草津温泉に足を踏み入れた記念すべき年でもある。
草津温泉の湯もみをさらに有名にしたきっかけと言われる平井晩村が草津に来たのは1918年、大正7年と記録に残っている。
氏はその紀行を表した「湯けむり」を発表し、かつ草津節の原型とも言われている詩を書き残した。
これが現在の草津節となり、湯もみをする際の添え歌として温泉地草津のイメージを全国に広く知らしめたと資料館のガイドでは説明している。
さらに、志賀直哉、尾崎喜八、高村光太郎、竹久夢二、斎藤茂吉・・・枚挙にいとまがない。
湯畑を散策される方はその周りを囲む石柱に注意して見てください。
草津を訪れた著名人の名前が一本一本の柱に丁寧に彫ってあるのがご覧いただけるはずです。
今日もまた草津のどこかのホテルや旅館に現代の著名人が密かに訪れているのです。
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